
脱皮する家の裏手に見える空家
林を背負って立ち続けている
話によれば30年近く空家になっているものだ
本来は玄関部分を増築したもので、もともとの母屋はすでにない
解体により、取り払われた壁や窓のサッシ
これらを取り除くと家は大きな一つの箱としてそこに現れる
四方を囲う壁は空間を仕切り
窓であった大きな四角い穴は内と外をつなぐ
脱皮する家の力技のような手仕事と対比し
建物は内と外が金属でつながり
一つのオブジェとして形が出現する
その家の外側は時とともに周辺の風景に馴染み
内部は見る者を取り込みつつ風景を見るための額縁となる